製造業

株式会社博水

SDGsに取り組み始めた年:2014年

資源の無駄遣いを減らし、新たな価値を付けることで循環型社会の形成に貢献。

SDGsに取り組んだ背景・経緯

創業1903年、練り製品製造業を行っております。設立より地場の鮮魚を使用することにこだわっており、現在も福岡近海で水揚げされた「えそ」を使用し、伝統製法と味を守るため、鮮魚から製造する製造方法を継承しております。

練り物の発祥は、多く捕れた魚を商品化したものであり、資源の無駄遣いをしないという考えの食品です。そのような背景もあり、魚を余すことなく使いたいという想いから、すり身を製造する過程で発生する、魚のアラの再利用を考えるようになりました。

廃棄していたアラは、本来栄養価が高い部分で、そこに着目し、福岡県や水産大学校の協力もあり、アラを再利用した魚醤の商品化に成功しました。その取組を評価していただき、2019年 循環型社会形成推進功労者環境大臣賞を受賞しました。

今後もアラを有効活用した商品開発や、えそのみならず、多く漁獲されて未利用となる魚などを使用した商品開発も行い、循環型社会の形成に貢献していきます。

SDGsの取り組み内容

練り物の製造過程で発生する廃棄物であったアラを、福岡県や水産大学校の協力もあり、魚醤として商品化させました。また、大量に漁獲されて行き場を失ったコノシロを、すり身にして商品化し、学校給食に提供しています。

漁師が漁獲しても未利用となってしまう魚の商品化に加え、廃棄物であったアラは、アミノ酸が豊富な肥料として再利用できるので、有機肥料の原料として農家へ提供し、海の資源の循環に貢献しています。